タスク管理を人間でやるのをやめてみた

タスク管理ツールに登録して、眺めて、消し込む。 この作業をいい加減やめたくなったので、登録も消し込みもAIに明け渡す仕組みを作りました。 その実践メモです。
出発点は「めんどいと人間は絶対やらなくなる」
断言しますが、めんどくさい運用は私もチームも絶対やらなくなります。タスク管理が続かないのは意志だけの問題ではなくて、登録と消し込みという事務作業が人間に割り当てられていることが原因です。 なので「人間が頑張って運用する」方向は最初から捨てて、登録も消し込みもアラートもAIがやる前提で設計し直しました。
AI活用の段階は、このように捉えれます。
- プロンプトエンジニアリング:1回ずつ指示を工夫する
- ハーネスエンジニアリング:指示しなくても迷わないように、ルールや仕様やスキルを整備する
- ループエンジニアリング:AIが自分でタスクを拾って処理して消し込む、というループそのものを回させる
今回やったのは3段階目の入り口です。 指示の質でも環境整備でもなく、「放っておいても回り続けるか」が設計の中心になります。
プライベートタスクはTodoist、回すのはClaudeのルーチン
プライベートと仕事でタスク管理を分けるようにしましたがどちらも主役は、Claudeのルーチン(決めた指示を定期的にクラウドで自動実行してくれる機能)です。 ClaudeにはTodoist、Slack、Limitless AI、Googleカレンダーのコネクタをつないであって、ルーチンが定期的に起動してこんなことをやります。
- Googleカレンダーの予定やボイスログのやり取りから、アクションアイテムを拾う
- 拾ったものをTodoistに登録する
- もう対応が済んでると判断できるタスクは消し込む
- 期限が近いもの、判断が要るものだけ私にSlackで知らせる
ミソは、入力(カレンダー、Slackなど)と記録(Todoist)の両方がコネクタでつながっていることですね。 タスクの取りこぼしが、人間の記憶力の問題じゃなくてループの巡回頻度の問題になります。
私がやるのは、Todistを眺めて判断が要るものだけ拾うこと。 登録漏れを心配する必要も、済んだタスクをポチポチ消す必要もなくなりました。
チームタスクはGitHub Issuesに
仕事側も基本は同じですが、チームのタスクも管理したいのでGitHub Issuesに寄せました。 SFAに入ってる商談コネクタで参照し、Slackから拾える社内タスクも全部Issue化して、ひとつのプロジェクトボードに集約し、ステータス更新はAIにかけさせる。 リポジトリに運用ルールを書いたMarkdownを置いておいて、AIはそこを参照して動きます。 構想を宣言してからプロトタイプが動くまでは1週間ちょっとでした。
面白いのは、ここまでやるとツール選定の議論がほぼ意味を失うことです。 人間が毎日開いて操作する前提ならUIの良し悪しで揉めますが、AIが読み書きする前提なら、ツールはただのタスク記録領域になります。 どの記録領域を選ぶかより、AIが迷わず読み書きできる状態(ルールの明文化、権限、参照の導線)になっているかの方が効く。
人間の役割は承認ゲートに寄せていきます。 一次チェックと事務処理はAI、最終判断だけ人間。 お客様向けのプレゼンでよく話す構図ですが、自分のチーム運営にそのまま当てはめた形です。 逆に言うと、判断以外の操作を人間がやってる箇所が残ってたら、まだループが閉じてないサインなんですよね。
おわりに
タスク管理をやめたんじゃなくて、タスク管理の事務作業を人間がやるのをやめた、という話でした。 しばらく運用してみて、ループが回り続けた実感が出たらまた書きます。





